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Back In My Life Again / Bobby Whitlock

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ついに手に入れることができました。長年、捜し求めていたスワンプロックの名盤を。かのデレク&ザ・ドミノスのキーボード&バックコーラスを務めたウィットロックのファースト・アルバムです。

実はこのアルバム、いろいろな雑誌等では紹介されながら、未だにCD化されていないという隠れ名盤なのであります。私も情報は得ていましたが、実際に内容を耳にするのは購入してからということになりました。

前書きが長くなりましたが、そんなアルバムのロックンロール・ナンバーなこの曲を今日は紹介します。

まずはイントロの彼らしい分厚い音色のオルガン、力のこもったボーカル。そして、手数の多いドラムとざっくりとしたバッキング・ギター。そのすべてがとても泥臭いのです。ドミノスというよりは、その前に所属していたデラニー&ボニーに近い感じなんです。そういった意味でもスワンプ・ロックが大好物な私のような人間にはもってこいな曲ですわ。

まだまだ手に入れた直後で、すべてをじっくり聴くにはいたっていませんが、なんてったって、スワンプ・ロックの超名盤なんで、そのうち他の曲もこのコーナーでレビューするかもね。

≪From アルバム『Bobby Whitlock』≫

take five / Dave Brubeck

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とってもスタンダードな音楽って、クラシック、ジャズ、ポップスの垣根を越えて耳に焼きつく感じがしますよね。そして、そこから自分の知らない音楽の旅が始まったりします。

今日の曲は、数あるジャズのスタンダードの中で私が1番最初に出会ったもので、ジャズを聴くきっかけとなった曲。

この曲は、もはや誰も聴いたことがない人はいないでしょう。
私は、変拍子などの難しいことはよくわかりませんが、この曲のメロディーが素敵なことは16歳で初めて効いたときから感じていました。
サックスで奏でられるメロディーは甘く、切なく、落ち着いた雰囲気の女性がささやいているような感覚を与えてくれます。

そして、さらに目を見張るのはリフを奏でるピアノ。いくらバンド編成だといっても、リーダーが終始リフの演奏だけに専念するなんてあまり見かけません。そんなところもこの曲の愛すべき箇所ではないでしょうか?

ジャズが難しいと感じる方、こんな曲から入ってみてはいかがでしょうか?きっと私と同じ程度には楽しめますよ。

≪From アルバム『Time Out』≫

You Know We've Learned / Bloodstone

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今日は色々あり、とても疲れた1日だった。そんな私の心を癒してくれるのは、70年代ファンク(?)グループのこの曲。

パーカッションの効いたリズムに軽いギターのカッティング、そしてリラックスしたボーカルと決して上手くはないけれど厚みのあるコーラスがとても心地よくしてくれるのです。

中盤からのエレピの音とリフを交えた展開が曲にもメリハリを与え、私にも週末を楽しむための活力を与えてくれます。

かのモータウン所属の彼らですが、その音作りといい、メロといい、アレンジといい実はとってもニュー・ソウルの影響を受けた人たちなのです。全く違うフィールドから当時の新しい流れに憧れ、それを真似る精神・・・私は好きだなぁ。

≪From アルバム『Mature High』≫

Izzat Love? / Todd Rundgren

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実は、ついさっきまで古い友人と久々にギターを弾きあっていました。彼とは昔から色々音楽の話をしていたけれど、やっぱり根っからのプレイヤーだなぁっと感じました。一方の私は、トッド・ラングレンなんかにも憧れてしまう訳です。

っと、いうことで久々に私が尊敬してやまないトッドの曲を。このアルバムはファンの間でも評価が高く、鬼才(いや変態かも・・・)トッド・ラングレンがあじわえるのです。本当はトータルアルバムなので、断片化してはいけないのだろうけれど、この曲を。

そのなかで、ひときわポップな今日の曲、彼のメロディ・メーカーとしての才能を詰め込んだような小曲です。多分、彼のことだからあまり考えなくてもこんな曲が作れてしまうのだろうけれど、幾重にも重なったコーラスとともに「Izzat Love?」のフレーズが頭にこびりついて離れません。これだって、歌詞をフレーズとしてとらえてる(もともとは「Is that love?」だと思うのだけれどね)からなせることだなぁっと感心してしまいます。

そして、そこからロック・ナンバー「Heavy Metal Kids 」へ強引につないでいく。彼のセンスには感服します。

こんなに色々な音楽の要素がつまった曲たちは、何度聴いても飽きませんね。友人のF田君、いつかぜひこんな夢のような曲を演奏しようね。

≪From アルバム『未来から来たトッド 』≫

Travellin' South / Albert Collins

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とってもいいライブ盤を手にすることができました。
アメリカのテレビ局のTV-Liveのコンピレーションです。
録音された年代も広ければ、ゲストもまた豪華!!こんな大物達が毎回ライブしてくれるのならば、私は必ず観ますね。だって、本当に凄いんだもの。

っで、今日はそのアルバムトップを飾る、Mr.アイス・ピックことアルバート・コリンズです。テキサススタイルのパワーのあるブルースですが、死の2年前とは思えないくらいかっこいいんだ、これが。

彼の鋭くエッジの効いた暴力的なギターサウンドはまさに“テキサス・スタイル”で文句の付けようがないし、普段はあまり評価されないボーカルもここではとてもカッコイイ。彼の腹の底から絞り出すような声は、個人的には好きなんだけれどなぁ。

とにかく日本ではあまり認知しされていないこのアルバム。
この曲をはじめとして、ビギナーにも中級者にもおすすめのメンツと内容なので、輸入盤店などでみかけたら、“買い”ですよ。

≪From アルバム『Big Blues Extravaganza』≫