
思わずジャケ買いしてしまいましたが、彼らのことは名前を聞いたことがある程度しか知りませんでした。
そして、購入後初めて彼らの音楽を聴いた印象は、「とてもコミカルで、楽しいポップス」ということでした。
実験的な要素も持ちつつ、全体の印象はとてもポップなのです。
特にこの曲では、それを感じずにはいられませんでした。
メロディーラインは、所謂マージービートの延長のような感じ。
演奏面だって、ごてごてのサイケのように目新しい技術が駆使されているわけでないのです。むしろ、バックで牧歌的なホーンが聞こえたりして、どちらかといえば英国のトラッドな部分が色濃いかもしれません。
だけど、ここで聴こえるボーカルの左右の振り分け(ひとりのボーカリストが左・右・中央の3方向から畳み掛けてくるのです)は、かなり革新的なのではないでしょうか?
そして、ベースの使い方。イントロのフレーズとサビ以外ではずっと4分音符を刻むのですが、その響き方がとても特徴的。ある意味この曲のサイケなイメージをぐっと盛り上げています。
終盤のピアノフレーズだって、それまでまったく出てこなかったパートがここでいきなり前に出てきて、まったく違ったメロディを奏でるなんて・・・。
世に流れている情報量も多くないのですが、どうやらビートルズとの交流も少なからずあるらしいです。
これらは間違いなくそんな交流の影響もあるのでしょう。
とにかく今まであまり体験したことのない音楽でした。これは、1度ハマるとクセになりそうです・・・。