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21世紀のスキッツォイド・マン / King Crimson

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ロック・ファンなら誰もが目にした事のあるこのジャケット。
私も始めてみたときから、このジャケットのインパクトは忘れられず、迷った挙句にジャケサイズの大きなLPで購入した記憶があります。お掛けで、今でのこのアルバムを棚から引っ張り出すと、そんな懐かしさも一緒に漂ってくるんです。

っと、いうわけで、雑誌なんかの名盤紹介でも必ず紹介されるこのアルバムの1曲目が今日の曲。

いつ聴いても色あせないイントロのリフ。多分、ギター弾きならば誰もが爪弾いた事があるのではないでしょうか?それだけ印象的で、美しいメロディ。いかにもヨーロッパ人らしい魅力に溢れています。
そして、ドラムの夥しいほどの音数。既にヘビメタに片足が染まっているかのようです。

中盤は違ったリズムのパートが組まれ、そこでは練りすぎていないジャムセッションのような雰囲気を味わうことができます。
プログレ特有の緊張感の中に、人間味を感じる部分があるというか、私なんかは、なんだかそこにグッときてしまうのです。

私が聴き始めた頃は既にプログレというよりはハード・ロック、ヘビメタ小僧達のバイブルという気色が強かったのですが・・・私は純粋にその実験精神が好きでした。

私にとっては、ロックがまだプログレシブ(発展系)だったころの空気をパッケージして伝えてくれるような1曲です。

≪From アルバム『キング・クリムゾンの宮殿』≫