
アバンギャルド・・・こんな言葉がぴったりなこの人。ジャケットを見ただけでも凄そうでしょ。このアルバムはどれか1曲を選ぶのではなく、トータルに楽しむものだと思うけれど今日はこの1曲を。
文句のつけようがないです、この完成度。地をはうような“Fire”の声とともにオルガンが唸りを上げます。単にサイケやプログレでは片付けられない“黒っぽさ”がにじみ出ています。
この人、声域も広いようで、オクターブ以上の移動もとてもスムーズに違和感がありません。私は特に中盤一旦スローになってからのささやくようなボーカルが好きです。
世間では割とアングラの部類に入るみたいなのですが、私は結構すきなのであります。きっと、60年代当時の英国で、80年代のPrinceの様な存在だったんだろなぁっと想像を膨らましているところです。
≪From アルバム『The Crazy World of Arthur Brown』≫