
別にいつも聞きたいわけじゃないけれど、時折聴きたくなるのがこのボビー・チャールズのファーストアルバム。
所謂、ウッドストック派といわれているシンガー・ソングライターです。
別にそんなことはどうでもいいのだけど、このアルバムは適度な緩さと程よい緊張感が絶妙なんです。とくにこの曲辺りはね。
例えば、ボーカルは他のシンガーソングライターと同じように素朴で、温かみがあって、近年で言われるところの"ボーカリスト"って存在からはかけ離れた緩さ。それだけに、聴いていても疲れないし、飽きないんだなぁ。
あと、ハイハットとシンクロするアコースティック・ギターのストロークもそう。絶妙なズレが音の揺らぎをかもし出しているし、厚みを作っています。
そして、緊張感をもたらすのは重心の低いリズム隊。
適度にスキマを作り出すドラムもさることながら、的確にそのスキマを埋めていくベースの職人芸には脱帽です。
それもそのはず、プロデュースは、本人とザ・バンドのメンバーでした。
こういったクロスオーバーが多いからSSWは奥深いんだよね。
≪From アルバム『Bobby Charles』≫