
世間的には、決して評価の高いアルバムではないけれど、私の大好きなアルバムなのがコレ。
ドアーズのアルバムの中でもどちらかというと異端扱いなことが多いし、初期のドアーズのイメージから見ればかなり遠い位置の音楽なんだけれど、なんたって、トップを飾るこの曲でノックアウトですわ。
イントロのギターの音からして、明らかなブルースロック。
ブルースハープの入れ方だって、伝統的なブルーススタイルだしね。
でもこれが新鮮でカッコイイ!!
シンプルなリズムの組み立てと、ギターリフの作り方は後のハードロックにも通じるもので、当時としてはかなり先鋭的だったはず。
でも、面白いのは、アメリカンハードロックとブリティッシュハードロックの中間的な音楽だってこと。アメリカンハードのラフでホンキートンクな感覚とリフなんかを固めて進行するブリティッシュハードのいいとこ取りっていう感覚なんだよね。
この曲に代表されるようにアルバム全体にブルースロック的なアプローチをしてもブルースロックとは異次元の音楽を作れてしまった彼ら。
モリソンがもう少し長く生きていたら、この曲のような音楽をさらに高次元に昇化させた音楽が聴けたのかもって思うと。。。でも、このレベルも十分すごいんですけれどね。
≪From アルバム『morrison hotel』≫