名前は知っていたけれど・・・っていうミュージシャンって意外と多いものです。
そして、そのミュージシャンの音源を実際に聞いたときには、ハッピーな気分かどんより気分のどちらかに落ち着くことが多いものです。
私にとって、このハイアット氏の音源は「ハッピー」に感じる部類でした。まさに今、私の中で求めている音って感じで。
この曲に感じられるような泥臭さと汗臭さ、これって私が元来好きなものなんです。でも、この辺りのテイストを求めてしまうと、どうしても70年代初頭のスワンプロックに落ち着くことが多いのですが、この人はそれを現代のフィールドの中で活かしているようです。
例えば、音のレンジだって90年代以降の音源だけあって広いし、ギターなんかもアレンジがきっちり練られてラフなプレーはほとんどない。
でも、泥臭いメロと歌いまわし、ギターのフレージング、ハモリなんかはとてもスワンピーなんです。こんな辺りが私のツボにはまりました。
暑い季節、こんな汗が滴るような音楽を聴きながら、自身のギターに汗をしみこませるのもオツなものです。
≪From アルバム『Stolen Moments』≫