この人って、最近はどうも過小評価されている気がします。
ホントは、70年代には、同時代に活躍したジミー・ペイジなんかにも大きな影響を与えた人。なのに、日本で、私ぐらいの世代には、せいぜい「『ホテル カリフォルニア』のギタリストって」くらいにしか知られていません。
彼のジェイムス・ギャング時代もカッコイイのだけれど、今回はイーグルス在籍時のソロアルバムのトップを飾るこの曲を。
なんといっても、まずはメロディーの美しさとウエストコースとをもろに感じるハーモニーでしょう。繊細なメロを時折盛り上げるようなイーグルっぽいコーラスがなんとも素敵です。
あと、当然だけれど、ギターがすごい!!
クリーントーンのフェイズギターがリズムギターとして機能すれば、後半には青空に、はるか遠くまで駆け上がっていくようなロングトーンのスライドギターが冴え渡る。こんなギターサウンドの作り方って、他のギタリストのソロ作でもなかなか聴くことはできません。
そう、この時代の彼のソロ曲は、どれも洗練されていて、まったく無駄のないサウンドが大きな特徴らしいのです。
特に、ペイジさんも尊敬するぐらいのギターの腕前を持ちながら、決してギターばかりがでしゃばるような曲がないことがすごい!!きっと、音楽に関してバランス感覚がとてもすごい人なんだろうなぁ。
≪From アルバム『But Seriously, Folks』≫