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Top Yourself / THE RACONTEURS

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「多分、今のアメリカのロックの一番いい音じゃないかなぁ。」
つい先日発売されたラカンターズのアルバムをはじめて聴いたとき、そんな気がしました。

私は前作は聴いていないのですが、ブレンダン・ベンソンとホワイトストライプって組み合わせから想像できるとおり、ハードロックな要素あり、メロウなギターポップな要素あり、さらにアメリカン・ルーツミュージックな要素あり・・・・と、正に1枚で5度くらいは美味しい内容になっています。

そんな“ごった煮”が漂うこのアルバムですが、今日取り上げるのは、アルバムの中盤でちょっとおとなしめの曲。

この曲をはじめて聴いたとき、「40年前のアメリカ人ができなかったツッペリン的なアプローチだなぁ」っと強く感じました。それほどまでに色々な音楽の要素が上手くミクスチャーされています。

まずは、トラッドは雰囲気の生ギターとマンドリン。ちょっと湿っぽい感じもイカしてる!!そして、リフを担当のスライドギターは正に70年代ハードロックのそれ。ツボにはまります。音もとても私の好みです。

そしてボーカルは、所謂ラップ感覚。
ちょうど、Gラヴなんかがやっていることと近いかもしれない。
言葉の韻がしっかりしていて、それだけでリズムを作り出しているような感じを受けます。

私のつたない言葉だけでは伝わりにくいと思いますが、ホントにコレはかっこいいです。

「きっと、この曲をはじめ、このアルバムの音楽たちには何年たっても古びない何かがあるんだろうなぁ」っと感じずにはいられません。

≪From アルバム『CONSOLERS OF THE LONELY』≫