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眩しいひと / Karla Bonoff

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この人って、実は私たち世代にはなじみの薄い人なのかもしれません。

80年代ポップスもリアルタイムでは経験していませんし、最近のS.S.W.の再評価の流れの中でもなかなか彼女のことを取り上げた記事に出会うことはありません。

実際、私自身も以前から彼女の名前を知ってはいたものの、この80年代チックな(実際には79年だけど)アルバムジャケのために購入をためらう日々が数年前の購入時まで長く続きました。

しかし、実際聴いてみるとどうでしょう。
かなりの佳作ぞろいなんです。

特にこの曲はすぐに私のフェイバリットとなりました。
今日久々に聞いてみてもとても新鮮!!

実はこの曲、あのマージー・ビート勢の一角サーチャーズの曲で、こっちは私も十代の頃から大好きな曲のひとつでした。
そして、このカーラのバージョンはそのオリジナルバージョンを踏襲し、原曲の持つ魅力をさらに引き出した好演曲。

有名なこのギターリフも時代に合わせて、歪みがかった音にして、そして、バッキングではパワーコードなんかも入れちゃったりしちゃって・・・カッコいいです。

もちろん彼女のボーカルも複数のコーラスとともにぐっと前に出てくる最後のフレーズでの声の張り上げ方が素敵。彼女の曲は、どちらかというと静かに歌い上げるタイプの曲が多いので、こういった曲がキラ星のように輝いて見えるのかもしれませんね。

ちなみに、この曲には当のサーチャーズのメンバーも参加しているとか、いないとか。真相はわかりませんが、それだけオリジナルの演奏者にも好意的に受け取られたカバーだということは間違えないようです。

≪From アルバム『Restless Nights』≫