Amazon.co.jp ウィジェット

トップ > 音楽レビュー > 70年代ロック > シンガー・ソングライター > Good Friends / Livingston Taylor

Good Friends / Livingston Taylor

ファイル 238-1.jpg

雨の日はどうして、シンガー・ソングライター系の音楽が聴きたくなるのだろう?昔から雨のふる休日、私は無性にその音楽を求めてしまうのです。

そんな気分で今日はジェイムス・テイラーの実弟、リヴィングストン・テイラーの曲を紹介します。

このCDは最近入手しましたが、第一印象は「やっぱ兄弟だね」っということでした。声も似ていれば、メロディラインもとっても近いのね。ものの本によれば、ミュージシャンだらけのテイラー家の中でこの2人が一番似ているとのこと。

っで、この曲ですが、とても私の気分を優しいものにしてくれます。彼の弾く乾いた音のギターと素朴に、丁寧に歌い上げるメロディがとても素敵なのです。

ギターだって、派手なプレイをしているわけではなく、せいぜいコードを分散させた程度のどちらかといえばリズム重視の演奏。
ボーカルにいたっては、少し頼りないけれどそこが最大の魅力。数箇所、コーラスが入る以外は本当にボーカル1本だけなんです。

いわば、徹底的にシンガー・ソングライター系の魅力のひとつである“個の空間”を追求したようなスタイルなんです。

弱冠20歳のデビューアルバムなんだけれど、そんなことを考えさせないような完成度。ジェイムスの初期の曲と似て非なる雰囲気を持つ彼の曲にぞっこんな私メでした。

≪From アルバム『Livingston Taylor』≫