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魔法を信じるかい / Lovin' Spoonful

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この日本語タイトル、はじめて見たときから『なんて素敵なんだろう』っと気に入っております。ビートルズもそうだけれど、こんなに素敵な邦題があふれているのも60年代ロックの魅力のひとつだと思います。

もちろん、タイトルだけではなくて内容も素晴らしいのです。イントロを聴くだけでワクワクしてくるような高揚感があり、クリーントーンなギターとドライなボーカル、そしてバックコーラスの絡みが最高に気持ちいい。隠し味は、いい意味でデフォルメされたような音のリズム隊。今の録音技術では、こんなシンプルな編成でここまでの音の厚みを出すのは苦労するんじゃないかなぁ。これぞ60年代のポップ・ソングの典型みたいな感じですね。

見てのとおりジャケットも素敵で、フラワー・ムーヴメントな香りも漂っていますがアナログ盤なら思わず手にとってみたくなるようなデザインです。あっ、また曲以外の魅力に話が飛んでしまった・・・いい曲ですよ、ホント。

≪From アルバム『魔法を信じるかい?』≫

God Cried Mother / FAIR WEATHER

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今宵はちょっとコアな1曲を。クラプトンバンドでも活躍したアンディー・フェア・ウェザー・ロウ(アンプラグトの日本盤ライナーでは悲惨な書かれようでしたが・・・)の若い頃のバンド、その名も「フェア・ウェザー」の曲です。

この人のこと、あまり知らなかったけれど、若い頃はとってもスワンピーなことやサイケがかったこともやっていたんだぁ、っと最近聴く機会ができまして1人感動しておりました。

っで、この曲はそのオープニング・ナンバー。シンプルなリズムにエレキ・ギターのリフにホーンやオルガン、アコギが絡んできてこれだけでも土煙の香りが漂ってきそうなのに、冒頭からボーカルとコーラスがタメをはっている。ジャケットの予想に反した、“ど”スワンプでした。

こんなカッコイイ音楽を聴きながら、口にする今夜のウイスキーはとっても美味しい。やっぱ、スワンプ・ロックは本能的に好きなんだなぁ、っと感じてしまう酔いどれなのでした。

≪From アルバム『Beginning from An End』≫

Lawdy Miss Clawdy / Joe Cocker

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最近ではすっかり禿げ上がってしまって、このころの「腕っ節だけは・・・」な印象も薄くなってしまったコッカーさんですが、これだけ汗ばむ姿が似合う英国人はなかなかいないでしょう。最初聴いたときは、彼が英国人だとは夢にも思いませんでした。人間、憧れが強ければ同化してしまうものなんですねぇ・・・。

っで、この曲ですが正にアメリカン・ルーツの魅力たっぷり。それもそのはず、レオン・ラッセルがプロデュースに加わっているのだから。南部テイストたっぷりの英国スワンプ(って言うより、ボーカルだけがイギリス人なスワンプロックかも・・・)が楽しめます。リズムなんかもとってもドライな感じで私の大好物です。

そんなに頻繁に我が家のターンテーブルに乗るわけではないけれど、針を落とした瞬間から思わず聴き入ってしまう、今日の1曲でした。

≪From アルバム『Joe Cocker!』≫

Painter Man /the Creation

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モッズ・グループはまだまだ知らないものの方が多いのですが、今日は最近はじめて耳にすることのできたそんなグループのひとつである彼らの音源から。

なんとなく名前だけは知っていたのだけれど、イマイチ勇気がなく聴いてみる気にはなれなかった。
ところがところが、いざ聴いてみるとカッコイイではありませんか。

そして、この曲、とってもモッジー。パワー感はないですが、その分コ-ラスワークで雰囲気を作るがうまい。ある種、静的なイメージを醸し出しています。また、後ろの方でさりげなく聞こえるオルガンの使い方も上手いなぁ。

このグループ、現在のブリティッシュ・ロックのグループに与えている影響も強いようで、この曲で聴かれるファズ・ギターのトーンなんかもまさにそんな感じです。決してうまいわけではないんだけれどね。

当時はイギリス本国でまったく評価されなかったらしいけれど、今は割りと支持者が多いらしい。音楽ってやっぱり不思議だぁ。

≪From アルバム『We Are Paintermen』≫

the weight / the band

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部屋の中に暖房をつけて、ほのかな暖かさの中でこの曲を聴くと幸せな感覚に陥ってしまいます。だれもが認めるアメリカン・ロック(ホントはカナダ人だけど)の名曲でしょう。

シンプルなリズムと、ハイハットとシンクロするアコギ、曲に抑揚を与えるピアノ、生臭くソウルフルなコーラス。
そして、メンバーが歌いつなぐ美しいメロディー。こんなメロディーがフツーに作れてしまうのがすごいなぁっと感心してしまいます。

学生の頃に、絶対演奏したい曲のひとつだったのに、○年たった今も、まだ果たせていないのがとっても悔やまれます・・・。

≪From アルバム『music from big pink』≫