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Jody Williams / Jody Williams

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実は、昔、なにかの本でこの人の名前を見て、印象に残っていたんだよね。でも、なかなかこの人名義のCDに出会うことはなく、忘れかけているところにこいつを見つけてしまいました。

実は、ブルースリバイバルブームの後、音楽界を離れてサラリーマン生活をしていたとのこと。そして、サラリーマン引退後、音楽界で現役復帰となったようです。

その復帰作の2曲目、渋いスローブルースですわ。
さすがに貫禄の声と、ギターさばきって感じです。

特に私が好きなのは、この人の声。深い声質でのルーズな歌い方は、妙に説得力があってすきですね。

そして、ジャケットでも見られるES-335の張りのある音色。改めてこのギターがブルースで活躍するギターなんだと確認できてしまいました。

しかし、かつての第一線のミュージシャンが、長いサラリーマン生活を経て復帰するなんて、いかにもアメリカらしいよね。日本だったら・・・ないだろうなぁ。

≪From アルバム『Return of a Legend』≫

Blues Medley: Sweet Little Angel/Jelly Jelly / Mike Bloomfield

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最近、ジャンルを問わず“ライブ盤”にはまっていまして・・・。
やっぱりライブ盤ってのは、そのミュージシャンの素の姿というか、スタジオ盤とは異なる側面が見えるわけで、大きな魅力なんですね。

そんな、マイブームの中で出会ったのがこのアルバム。
これまで、ブルームフィールドといえば、ポール・バタフィールドやアル・クーパー関係の音源しか聴いたことなかったのですが、このアルバムを聴いて、彼の本当の魅力が始めてわかった気がします。

なんたって、1曲目からこの渋いブルースメドレーです。
テクニカルな面もさることながら、泣きのギター満載で、ドキドキするようなフレーズの雨霰状態です。

レスポールの太く、甘い音色でブルースといえば、ブルースブレーカー時代のクラプトンを思い出しますが、ブルームフィールドのプレイの方が抑揚が効いて、ホンモノのブルース・フィーリングに近い気がします。

時間がたっぷりあれば、このCDで飽きるまでギターを弾きこみたいこのごろです。

≪From アルバム『Live at the Old Waldorf 』≫

Good Time Charlie  / Memphis Slim & Buddy Guy

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このアルバムは、本当にいい!!
私もつい最近購入して、今まで知らなかったことをとても公開したのですが、60年代のブルースの息遣いが凝縮されているかのようなアルバムです。

60年代以前のブルースって、少しずつ手を広げてはいますが、広い意味で“ポップ”な楽しさを感じるものとは、そう多く出会ってはいないんです。

っで、このアルバムはというと、ブルースがもつラフな雰囲気や楽しさが音から伝わってくるんです。

それは、この演奏からも良く聞こえます。
メンフィス・スリムのしゃがれた声に、若きバディのエッジの効いたギターが絡み、さらにジュニア・ウェルズのハープでコール&レスポンス・・・

それは、典型的なシャッフル・ブルースのスタイルなんだけれど、なんだか久しく忘れていた興奮を思い出してしました。

本来、即興的にこういった演奏ができることがブルースの楽しさなんですよね。最近は、形式ばった部分ばかりが耳についていたようです。

そんなわけで、このアルバムを聴いてブルース深みと最大の魅力である、楽しさを再認識した次第です。

≪From アルバム『South Side Reunion』≫

Strange Brew / Buddy Guy

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この歌、そうかの最強トリオのクリームのカバーです。
本来、ブルースロックっていうよりはサイケデリックな印象の強いこの曲をバディがどのようにカバーするのかってのがとても興味ありました。

そして、聴いたみた印象はというと・・・見事です。
リズムの取り方は、アメリカンなブルーススタイル。ギターのカッティングとオルガン、ハイハットを絡ませていくような感じ。このリズムギターのキレが見事で、多分ストラトだと思うけれど、細い音で的確なコードワークなんです。

対するバディのギターはというと、時折太い音を絡ませながら、自身のしわがれたボーカルと掛け合いのフレーズをつむいでいきます。

なんだか67年当時に少年少女を興奮させたサイケナンバーが、とてもどっしりと落ち着いた感じで大人のロックに仕立て上げられています。

そうそう、このカバーでもサイケの雰囲気を残している部分がありました。メインのメロディ部分のバディのボーカルはフェイザーが軽くかかっているみたい。私としては、骨太のブルースロックでやってほしかったなぁ。

≪From アルバム『Blues Power: Songs of Eric Clapton』≫

Sail The Ship / Eddy Clearwater

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最近、またブルースにはまっています。
しかも、これまでほぼ手をつけていなかった80年代以降のブラック・ブルース。いざ分け入ってみると、意外と名盤候補が多いではありませんか。

っで、今日紹介する“チーフ”ことエディのアルバムもそんななかの1枚。発売当時、このアルバムはあのオーティス・ラッシュが参加していることでも話題になったようです。

終盤のこの曲は、テキサススタイルのシャッフル・ブルースであり、とてもジャムっぽい雰囲気が良く出ていてブルース好きには溜まりません。

エディのやや暴力的なボーカルもドスが効いていて、かなり私のツボ。ギターの方はというと、やや線が細い感じは否めませんが、これはこれでストラトの素直な音が良くわかり乙なものです。

そして、しっかりと脇を固めるリズム隊とピアノに乗り、2本のギターが交互に歌いあうなんて最高です。思わず私もギターを手に取り参戦したくなってしまいます・・・。

しかし、日本ではかなりマイナーな存在なこの人。
実は、本国ではかなりのキャリアを持っている人だそうで・・・なかなか侮れません。

≪From アルバム『Flimdoozie』≫

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